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今はChatGPTやGeminiで簡単にTシャツのデザインイメージを作ることができますが、「何となくそれっぽいもの」で満足していませんか?それは本当によいデザインなのでしょうか。この記事では、デザインしたことのない人でもChatGPTやGeminiを使ってよいデザインをする方法を解説します(後編で印刷を解説します)。
2026.10.24 デザインについて
最初は、パッとデザインが現れること自体が面白く、それだけで「デザインできた」と感じてしまいがちです。
そこで喜んでいては、よいデザインにはなりません。
退屈かもしれませんが、大事なことなので最初に書いておきます。
よいデザインとは、目的のために機能するデザインのことです。
だから、最初に目的を言語化しておく必要があります。
これがいわゆるコンセプトです。
コンセプトがあれば、「意図に合っているか」という観点で批評できます。
意志決定に複数の人が関わっても、好悪ではなく同じ一点において議論もできます。
「スタッフTシャツのデザインをして。色は青系ね。なんかいい感じでよろしくぅ!」という雑な依頼を受けたら、
まともなデザイナーやディレクターなら、必ず用途や目的を質問します。
コンセプトを作る必要があるからです。
しかし、ChatGPTやGeminiはまず回答することを優先するので、情報が足りなくてもなんかそれっぽい画像を生成してしまいます。

これはChatGPTの生成した結果です。ロゴだけ与えて雑に依頼しました。
少しの手間で、これがもっと効果的なデザインに変わります。
なお、質問せずいきなり提出してくるデザイナーと取引があるなら、お付き合いを考え直した方がいいかも。
その人、AIかもしれません。
ChatGPTやGeminiに指示を出す前に、まず下の項目を整理してみましょう。
それをそのまま与えてしまえばOK。さっきより精度の高いデザインが出てきます。
・どんな組織か(何が生業か、どんな立ち位置か、売りは何か、課題は何かなど)
・このTシャツはどこで、誰が、何に使用するのか
・誰に何を伝えたいか。逆に、どういうイメージを持たせたくないか
プロンプトの例:
我が社のスタッフTシャツをデザインして画像を生成してください。
【会社の情報】
アクセサリーブランド「Aetheria(エテリア)」を運営。
自社のオリジナルアクセサリーをネット販売。
20〜35歳向けが主力。
シグネチャーアイテムは、チャームを選んで組み合わせる18Kネックレス。
ユニセックスなデザインが得意。顧客の男女比は3:7。
【Tシャツの使用シーンと目的】
販路拡大のため、展示会に出展。スタッフが着用する。
ターゲットは小売店のバイヤー。ブランドの世界観を伝えたい。
【デザインイメージ】
イメージカラーは、宇宙を想起させる深い青。
ユニセックス、神秘的なイメージ。
添付したロゴを白抜きで使用。
【備考】
今後、他のイベントでも使用したい。ブースデザインとの連動はひとまず考慮しなくてよい。
着用するスタッフもバイヤーも女性が多いが、
ユニセックスなブランドであることを踏まえ、女性らしさというテンプレの表現を避けたい。

こちらが、作り直したデザインです。
デザインイメージができたら、コンセプトに照らして粗探しをし、修正をかけます。
フィーリングも大事ですが、第一の観点は目的に合っているかです。
改善点を批判的に探しましょう。
これは架空のブランドなので誰にも正解はわかりませんが、まずは「無難すぎて会場で埋もれそう。神秘感が弱い。ジュエリーブランドだとわかりにくい。うちはオリジナル商品を作ってるのに、クリエイティビティが感じられないな。あと、単純につまらん」といった感想でもOKです。
不満が言語化できたら、対処法もアイデアが出やすいです。
・シグネチャーアイテムのゴールドを差し色にしてみようか?
・シグネチャーアイテム自体をシルエットで描いてみようか?
・紺無地をやめて背景は少し遊びを入れてみようか?
・背中の文字を大きくしてみようか?
こんな具合です。
「このデザインを批判的に評価して」というプロンプトがおすすめです。
すると、問題点を列挙し改善点まで挙げてくれます。
先ほどの画像に対してやってみると、以下のような結果でした。
・ブランド固有の表現になっていない
・シグネチャーアイテムとの関連性がない
・ 遠くからブランドを認識できない
・何を扱うブランドなのか伝わらない
王道の指摘です。
ただし、これを鵜呑みにしてすべて採用という態度もダメです。採否は自分で判断しましょう。
AIは意思決定の代理人ではないので、あくまでも視覚化・アイデア出し・効率化の道具として使います。
現在の画像生成AIは、人が制作したものと見分けられない品質でも生成できます。
一方で、一定レベルの「きれいな絵」が氾濫することで、単にきれいなだけでは人の興味や関心を引きにくくもなっています。
相対的に「きれいな絵」の価値が逓減しているということです。
2026年の今、AI丸出しの美少女イラストに誰が感心するでしょう。

むしろ、この手のクリエイティブに対し手抜き感を嗅ぎ取る消費者もいます。
安直さは、ブランドへの愛のなさ、哲学のなさと受けとられかねません。
今はこういうクリエイティブを平気で使っている会社もありますが、今後はAIを使ってもよいデザインができる会社と、AIが作ったそれっぽいものに満足する会社とで、効果に違いが出てくるはずです。
一番大切なのは、コンセプトを体現するデザインです。
出てきたものが大外れなら、ヒントなしで「代案を5個出して」と言う前に最初のプロンプトを見直してみましょう。
コンセプトが不明瞭だったり、相反する内容が含まれているかもしれません。
少し近づいたら、範囲と内容を具体的に指示します。
その際、何を変えないかも伝えます。
例:
背面に「STAFF」の文字を大きく白抜きで入れてください。
無地をやめて、ほのかに宇宙を感じさせるイラストを置く。ただし、天体を大きく描かない。
正面のロゴは維持する。修正しない。

何度か繰り返して修正してみました。
具象を少し取り入れることで神秘的というブランドイメージが強化され、アクセサリーブランドであることも伝わりやすくなったのではないでしょうか。
背中の「STAFF」は大きくし、視認性を上げました。
架空のアクセサリーブランド「エテリア」のTシャツデザインはこれにしましょう。
スタッフが実際に商品を身につけて接客することを想定しています✨️

こんな風に、Tシャツデザインを作ったら着用イメージも作るのがおすすめです。
別の改善点が見えることがあります。
さて、デザインはできましたが、ここで大きな問題があります。
これはあくまでも完成イメージであり、このまま印刷はできないことです。
印刷用データの制作は現状、ChatGPTとGeminiにはできないため(※後編にて詳述)データ制作費がかかります。
ただし、ぐっと安く作れる方法があります。
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